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静岡市美術館「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」 2023年4月8日(土)〜6月4日(日)

静岡市美術館で、4月8日(土)から6月4日(日)までの期間に開催される「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」。今回はその開催概要についてお伝えします。

 

静岡市美術館「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」 2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
ジョゼフ・ヤコブ・リッター・フォン・プレンク《ビーツ》1788~1803年頃 キュー王立植物園 ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew

 

20点を超える世界最大規模のボタニカル・アート(植物画)コレクションで知られる、英国キュー王立植物園。本展では同植物園の協力のもと、18-19世紀に描かれた野菜や果物、ハーブやスパイス、お茶などの植物画をはじめ、食卓を飾るティー・セットや当時のレシピ帖ほか資料類など約200点を紹介し、新たな植物の発見が英国の食文化にもたらした影響とその発展の歴史をひも解きます。

 

見どころ①英国キュー王立植物園の協力による展覧会の第2弾!

本展は、2021年に静岡市美術館で開催した「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」展に続く、英国キュー王立植物園の協力による展覧会の第2弾として開催します。
前回展は英国王室が愛した「花々」の植物画を紹介しましたが、今回は野菜や果物、ハーブやスパイス、お茶などの「食用」となる植物に焦点をあてます。

 

静岡市美術館「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」 2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
ウィリアム・フッカー《リンゴ「デヴォンシャー・カレンデン」》1818年 個人蔵 Photo Michael Whiteway

 

見どころ②「おいしい」ボタニカル・アートの世界を、英国の食を彩った植物にまつわる物語とともに紹介

英国で古くから愛される菜や果物、国民的飲料である紅茶をはじめ、世界進出を進める中で新たに導入された植物など、英国発展の歴史の中で植物にまつわるさまざまな物語が生まれました。
本展では、「おいしい」ボタニカル・アートと植物にまつわる物語をとおしてイギリスの食文化の歴史をたどります。

 

静岡市美術館「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」 2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
無名の北インドの画家、もしくは(おそらく)中国の画家(過去にジャネット・ハットン[1810年代に活躍]の作品とみなされる)《カカオ》1810年頃 キュー王立植物園 ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew

 

静岡市美術館「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」 2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
ゲオルク・ディオニシウス・エーレット《ザクロ》1771年 キュー王立植物園 ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew

 

見どころ③19世紀英国のテーブル・セッティングを再現したフォトスポットや英国伝統菓子のレシピを紹介

展示室内にはフォトスポットとして、ヴィクトリア朝の主婦のバイブル『ビートン夫人の家政読本』を参考にした19世紀のテーブル・セッティングを再現。
また、スコーンやとライフル、リンゴのタルトなど、英国伝統菓子のレシピを山本麗子氏(料理、菓子研究科)の協力により紹介します。

その他、専門家を招いての講演会や、担当学芸員によるスライドトーク、ゴールデンウィークあわせたプレゼント企画も予定されています。

 

静岡市美術館「英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」 2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
ニコラス・カルペパー《『カルペパー薬草大全』》1814年(初版1653年) 個人蔵 Photo Brain Trust Inc.

 

なお、期間中の月曜日は休館日となっております(ただし5月1日(月)は開館)。
開催状況につきましては、公式サイトでご確認ください。

静岡市美術館 公式サイト
https://shizubi.jp/



   


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