アートブログ

富山県美術館「デザインスコープ ─のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」 2022年12月10日(土)〜2023年3月5日(日)

富山県美術館「デザインスケープ ─のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」 2022年12月10日(土)〜2023年3月5日(日)
we+《Peep》2017年 photo:林 雅之

 

富山県美術館で、2023年3月5日(日)までの期間に開催される「デザインスコープ ─のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」。
今回はその開催概要についてお伝えします。

「デザイン」というレンズを通した視点、「デザインスコープ(design-scope)」

はるか遠くの星々を観測できる望遠鏡(telescope)、微生物や細胞を観察できる顕微鏡(microscope)。
人間はさまざまなレンズを用いた器具を使うことで、自らが認識できる世界を拡張し、新たな技術や価値観を生み出してきました。

本展では、「デザイン」というレンズを通した視点を「デザインスコープ(design-scope)」と名付け、現在第一線で活躍するデザイナーやアーティストと対話を重ね、これからデザインがどのような提案をすることが可能なのか、またデザインとアートが限りなく近づく現在の状況を、ミクロ/マクロの視点から俯瞰します。
そして、本展のために新たに制作された作品や、音や映像などを用いた、空間全体を楽しむことができる展示を通して、デザインとアートの持つ創造的なエネルギーを体感し、楽しさや驚き、次世代に向けた可能性を、ここ富山の地から発信します。

富山県美術館「デザインスケープ ─のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」 2022年12月10日(土)〜2023年3月5日(日)
鈴木 康広《空気の人》東京ミッドタウン芝生広場、2018年 photo:鈴木 康広

見どころ

本デザイン展は作品をただ鑑賞するだけでなく、ご来館いただくみなさま一人ひとりが「気づく」、「感じる」、「発見する」参加型の展覧会です。
20世紀に躍進したプロダクトデザインや建築デザインの多くは、大量生産を前提に発展しました。
そして、モノづくりに従事した人々の英知が完成度の高いデザインへと導きました。
しかし、21世紀は環境資源やエネルギー問題が喫緊の課題となり、デジタル社会による変革、そして私たち一人ひとりの健康と生活に関心が移行してきました。
その変化の中で本展は、世代を越えて誰にでも楽しんでいただけるよう、時に驚き、時に瞑想し、時に感心し、一緒になって体感していただくことを意図しています。
それは現在がデザインの長い航海の船出だからです。
本展では、8組10人の作品を展示します。

なお、会期中の水曜日は休館日となっております。
開催状況につきましては、公式サイトでご確認ください。

富山県美術館 公式サイト
https://tad-toyama.jp/



   


記事一覧に戻る