アートブログ
2023.1.20 [アーティスト紹介]
アートブログでは、Live Art Japanでアート作品を販売するアーティストを取り上げ、インタビューした内容をお届けします。
どのように作品を手がけているのか、アートに対する考え方など、制作にまつわるさまざまな情報を知ることで、作品の魅力もより深く理解できるのではないでしょうか。
第6回は吉野公賀のご紹介です。
──どんな作品をつくっていますか? コンセプト、テーマ、素材、手法などを教えてください。
主にアクリル画やペン画の方法で、心に浮かんだイメージを描いています。
具象と抽象が混ざり合う不思議な表現かもしれませんが、観る方の自由な発想を刺激するような作品となればうれしいです。
私の代表的なスタイルである「樹木」作品では、樹を人間の姿に置き換えて人生の様々な場面や生き方、心の葛藤などを表現しています。
──どのようなものごとから作品制作に影響を受けていますか?
社会人1年目に緑内障という眼の病気が発症し、独学で絵を描き始めました。
急に症状が悪化したこともあり、見え難さや失明の恐怖と向き合いながら生活しています。
そうした状況による日々の葛藤が創作活動に影響を与えていますが、全ての人がそれぞれの環境で生きているという意味では、「自分らしさ」を見つけるヒントにもなると受け止めています。
──アートに対して、どのような姿勢でのぞんでいますか?
「美しい・癒される・面白い」と感じるものを素直に表現したいと考えています。
最近、自分らしいスタイルが集約してきたと感じていますので、今後はそれを軸にした創作を続けていければ幸いです。
感謝の気持ちとともに、一人でも多くの方に作品をお楽しみいただけたらたいへんうれしいです。
──これからのアートシーンに求めるものは?
物質的な豊かさよりも心の充足感を大切にしたいと考えていますので、ジャンルや規模の大小に関わらず表現の場が増えていくことを願います。
作り手と鑑賞者の双方が自己を表現できるのがアート作品の本質です。
多種多様な表現を通じて、精神的な豊かさが世界中に広がっていくことを期待しています。
──Live Art Japanアートブログ読者へのひとこと
アートは日常のあらゆる所に無数に存在する心の栄養素であり、それは「作品」と呼ばれるものだけに限りません。
特別なものとして考えずに、暮らしの中でご自身の「好き」を沢山見つけてほしいです。