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Live Art Japan参加アーティスト紹介 第8回【Yumi Bancon】

Live Art Japan参加アーティスト紹介 第8回【Yumi Bancon】

Yumi Bancon《切り抜かれた星 No.128

アートブログでは、Live Art Japanでアート作品を販売するアーティストを取り上げ、インタビューした内容をお届けします。
どのように作品を手がけているのか、アートに対する考え方など、制作にまつわるさまざまな情報を知ることで、作品の魅力もより深く理解できるのではないでしょうか。
第8回はYumi Banconのご紹介です。


Yumi Bancon

 

「石の文化」の中で日本人であることを自覚して選んだ多様な「紙」の表現

──どんな作品をつくっていますか? コンセプト、テーマ、素材、手法などをお答えください。
もうかれこれ32年の間、アート作品を作っています。
コンセプトが特にあるわけではありません。
1972年、25歳のときにフランスに渡り、かなり長い時期をその国で過ごしました。
そして、初めて自分が「日本人」であるという自覚を持ちました。それも、かなり「ヘソ曲がりな」。
「石の文化」の中で生活する中で、反抗して「紙」を素材に選びました。
手法は、ミックストメディアです。
コラージュ、写真、編み物、テーピングなどの異なるテクニックを混ぜて使っています。
殊に「編み物」を取り入れているのは、私が女性アーティストであることを示したいから。

──どのようなことから作品制作に影響を受けていますか?
どこにでもある「ごく普通の物」ですね。
天候であったり、植物であったり、本であったり・・・。

──アートに対して、どのような姿勢でのぞんでいますか?
自分がどのような姿勢なのかわかりません。

──これからのアートシーンに求めるものは?
少なくとも、日本の「現代アート」の現状にはうんざりしています。
アメリカ、ヨーロッパと比較して、とても遅れていると思っています。
いい加減に、「テクニックの完成度」の中にアート作品の価値を認めるのを止めてもらいたいです。
アートには、「効率」という言葉は通用しません。
アート作品は、テレビとか電気炊飯器とは違うカテゴリーにあるものなのです。
私はアート作品に重要なのは、作家の人間性、感受性であると信じています。

──Live Art Japanアートブログ読者へのひとこと
読んでくださって、ありがとうございました。
(これからも、言いたいことは隠さずにそのまま発言するつもりでいます)



   


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