アートブログ
2023.3.31 [アーティスト紹介]
Mo《Elegant Japan》
アートブログでは、Live Art Japanでアート作品を販売するアーティストを取り上げ、インタビューした内容をお届けします。
どのように作品を手がけているのか、アートに対する考え方など、制作にまつわるさまざまな情報を知ることで、作品の魅力もより深く理解できるのではないでしょうか。
第11回はMoのご紹介です。
──どんな作品をつくっていますか? コンセプト、テーマ、素材、手法などをお答えください。
私が本格的に画家を目指したきっかけは、フィーリングアートの第一人者と言われるカークレイナート先生に会いに行ったことです。
原画を見せていただいた時に、自然に涙が溢れだしました。
その時、絵でも人に感動を与え、涙を流させる力が存在していることを初めて体験しました。
どうやったら人間技を超えた、人の心に感動を与えられる美しい世界を描けるのかと質問したとき、先生は「自然をよく見なさい」 「自然から勉強しなさい」 「自然を愛しなさい」と教えてくれました。
先生のような本当に人の心を癒せる力のある絵を描けるようになりたいと思い、それが私の作品のコンセプトとなりました。
画材、素材、手法は、色鉛筆、パステル、墨、岩絵の具、油絵の具、アクリル絵の具と自分が求める美の絵画を追究するために、ありとあらゆる画材を試し、手法も手描き、CG、ポーリングアートといろいろと試しました。
最後にたどり着いた手法は、カークレイナート先生と同じ昔からの筆と近代手法のエアブラシによる融合から生み出された肉質画でした。
──どのようなことから作品制作に影響を受けていますか?
私が自分の画法を確立するまでに影響を受けたものごとは、2人の偉大な芸術家、カークレイナート先生と伊藤若冲先生の人間技を超えた作品との出会いでした。
また、三つの異種の仕事の経験が、画家になる前の根底にあります。
小学校時代から、竹棒と風呂敷きで大きな鳥の羽を作って飛び降りたり、テレビアンテナのアルミ管でロケットを手作りしたりしました。
絵が大好きであったため、賞品の絵の具や道具が欲しくて子ども絵画コンクールに出品し、特選を取り続けました。
成人してからは、先生からレオナルド・ダ・ヴィンチに生き方が似ていると言われ、消防科学研究所に就職したかったため消防庁に入り、実際に人命救助をする消防官たちを目の当たりにして、人間の優しさ、正義、思いやりの心を学びました。
しかし、望んだ人命救助機器の開発部署には配属されず、査察官として巨大建築物の危険な所を調査しましたが、その時のものをじっくりと観察する経験が将来の作品制作に大きな影響を与えることになったと思います。
──アートに対して、どのような姿勢でのぞんでいますか?
アートは人それぞれにとって異なる意味を持ちます。
私はアートを平和で優しい人の心を育てるものと考えており、言葉を使わなくてもコミュニケーションを取ることができ、一人ひとりの命を大切にすることだと考えています。
私の絵を見た人が心を癒され、喜びを感じられるようなアートを生み出すことを目指しています。
私は絵画アートを、言葉を使わなくても心を通じ合わせ、平和を愛する心を育てるものだと信じています。
だから、新しい作品を作る時は、私の絵を見た人が、心を癒され、喜びを感じられるのを目指し、アートでなくては表現できない美しさが真っ白な紙から滲み出てくるのを探し出すような姿勢で取り組んでいます。
──これからのアートシーンに求めるものは?
私は自分が見つけた美しい世界を世界中の人々と共有したいと思っています。
アーティストの皆川先生の作品を見ることで、アートが生活の一部に自然に溶け込んでいる日本社会になってほしいという願いを持ち、江戸時代の浮世絵版画のように絵画の複製ができる技術を使って、高価なアートも手軽に楽しめる世界を実現するために協力したいと思っています。
──Live Art Japanアートブログ読者へのひとこと
お気に入りの絵画を自宅に気軽に飾れる新時代が到来したのです。
リビングなどでお気に入りの絵画を見ていると、いつの間にか心身が癒やされるのを実感できると思います。
今までは、絵画が高額であったため、一部の限られた人だけが絵画を飾ることができていましたが、Live Art Japanの皆様の努力により、どの家庭でも気軽に絵画アートを飾ることができるようになりました。
これは、未来の日本社会をもっと豊かにすることにつながると考えられます。
なぜなら、人が人たるためには心を癒す芸術が不可欠だからです。
執筆:Live Art Japan編集部