アートブログ
2023.5.3 [展覧会情報]
棟方志功の代表作が集結
日本民藝館、棟方志功記念館、青森県立美術館などから、棟方の代表作が集結します。
《二菩薩釈迦十大弟子》は会期の前半と後半で展示替えが行われ、日本民藝館と東京国立近代美術館からそれぞれ出品された、改刻前後の作品をご覧いただけます。
福光ゆかりの名品
棟方が疎開した福光(富山県)から、倭画(肉筆画)の傑作である《華厳松(稲妻・牡丹・芍薬図)》(光徳寺蔵)、福光駅から光徳寺までの道のりを描いた《法林経水焔巻》(個人蔵)、棟方が福光駅のために揮毫した書作品《無事》(福光美術館蔵)が紹介されます。
版画の超大作
棟方は、1942 年以降、自身の版画を「板画」と記すようになりました。
これには、「板の生まれた性質を大事に」扱うという思いが込められており、自身の作品が一般的な版画とは別物であるという意識を抱いていたことを示しています。
棟方の板画には、通常思い浮かべる版画を逸脱、超越する作品が少なくありません。
富山県美術館の広々とした空間で《東北経鬼門譜》(日本民藝館蔵)、《門舞男女神人頌》(個人蔵)、《大世界の柵》(棟方志功記念館蔵)などの大作を堪能できます。
多岐に渡る活動
棟方は板画、倭画、油彩画と言った様々な領域を横断しながら、本の装丁や挿絵、包装紙などのデザインの仕事も数多く行いました。
本展では棟方が手掛けた貴重な装丁本も数多く展示し、棟方のデザイン感覚や、時代や人との関わりも紹介します。
なお、期間中の水曜日は休館日となっております(ただし5月3日(水)は開館)。
開催状況につきましては、公式サイトでご確認ください。
富山県美術館 公式サイト
https://tad-toyama.jp/