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長崎県美術館 NBC創立70周年記念「イスラエル博物館所蔵 ピカソ─ひらめきの原点─」2022年11月11日(金)〜2023年1月9日(月・祝)

長崎県美術館 NBC創立70周年記念「イスラエル博物館所蔵 ピカソ─ひらめきの原点─」2022年11月11日(金)〜2023年1月9日(月・祝)

長崎県美術館で、2023年1月9日(月・祝)までの期間に開催中のNBC創立70周年記念「イスラエル博物館所蔵 ピカソ─ひらめきの原点─」。
今回はその展示概要についてお伝えします。

日本初・九州初上陸、イスラエル博物館(エルサレム)のコレクション版画を中心に初期から晩年までのピカソ作品130点が一堂に

20世紀美術最大の巨匠、パブロ・ピカソ(1881-1973)は、古今の芸術と対話し、試行錯誤を繰り返しながら、新たな造形を生み出すことに挑み続けた芸術家です。
絵画や彫刻、陶器、舞台装置などさまざまな領域で制作したピカソですが、版画でも豊かな創造力を発揮しています。
ピカソは、パリに出てまもなく版画に取り組み始め、生涯にわたってエッチング、リトグラフ、リノカットといった多様な版画技法に挑戦し、膨大な数の作品を制作しました。
版画はピカソの芸術の中で重要な部分を占めています。
本展では、世界有数の規模で知られるエルサレムのイスラエル博物館のコレクションより、初期の「青の時代」から晩年までの、版画を中心とする130点を展観します。
〈サルタンバンク・シリーズ〉〈ヴォラール連作〉〈フランコの夢と嘘〉〈347シリーズ〉などの代表的な連作を軸に、油彩、ドローイング、写真も交えながら、ピカソの豊饒な実験と創造の軌跡をたどります。
本展でぜひ生命力あふれるピカソの版画の魅力にふれてみてください。

長崎県美術館 NBC創立70周年記念「イスラエル博物館所蔵 ピカソ─ひらめきの原点─」2022年11月11日(金)〜2023年1月9日(月・祝)
長崎県美術館

本展の見どころ

1. イスラエル博物館(エルサレム)より、版画を中心とする選りすぐりのピカソ作品が初来日。

エルサレムにあるイスラエル博物館は、800点あまりのグラフィック作品を中心とするピカソ・コレクションを有しています。
イスラエル博物館のピカソ・コレクションがまとまって紹介されるのは日本で初めて、九州では初上陸となります。

2. 初期から晩年までの作品を通して、ピカソの長く、豊饒な創作の軌跡を知る貴重な機会。

世紀の変わり目の1900年頃の絵画から、亡くなる3年前の1970年の作品までを年代順に展示。
めまぐるしい作風の変遷と、社会や身のまわりの日常を着想源とする主題やモチーフの数々をたどり、長きにわたるピカソの豊饒な創作の軌跡が紹介されています。

3. 各時代を代表する版画作品が展示され、さまざまな版画技法を追究するピカソの探究心に迫る。

ピカソの作家活動を彩った主要な4つの版画作品、− 青の時代の傑作銅版画《貧しい食事》を含む〈サルタンバンク・シリーズ〉、1930年代の〈ヴォラール連作〉、戦時期の《フランコの夢と嘘 Ⅰ、Ⅱ》、86歳で制作した〈347シリーズ〉 – を紹介。
ピカソの版画への造詣や探究心とともに、版画における多様な表現を鑑賞することができます。

長崎県美術館は11月14日(月)、28日(月)、12月12日(月)、26日(月)、12月29日(木)〜2023年1月1日(元日)は休館となっております。会期中の開催状況につきましては、公式サイトでご確認ください。

長崎県美術館 公式サイト
http://www.nagasaki-museum.jp/



   


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